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研究トピックス
2019/04/02 投稿

ダークマターは原始ブラックホールではなかった!?

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の高田昌広主任研究者、大学院生の新倉広子さん、大阪大学大学院理学研究科の住貴宏教授、東北大学大学院理学研究科の千葉柾司教授、プリンストン大学、インド天文学天体物理学大学連携センターの研究者からなる国際共同研究チームは、ハワイのすばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム) で得たアンドロメダ銀河のデータを詳しく解析し、ホーキング博士がその存在を予言した月質量より軽い原始ブラックホール(大きさ0.1mm以下)による重力レンズ効果を探索しました。その結果、約260万光年の距離にあるアンドロメダ銀河と我々の天の川銀河の間に存在するダークマターが原始ブラックホールではない可能性が高いことを観測的に初めて明らかにしました。
本研究成果は、英国科学雑誌「Nature Astronomy」に2019年4月1日付で掲載されました。

図1 我々から約260万光年の距離にあるアンドロメダ銀河と天の川銀河の位置関係の概念図。アンドロメダ銀河も天の川銀河のような渦巻き銀河である。星が密集している領域(銀河中心のバルジとバルジを囲む円盤に相当。直径にして約3万光年)に比較して、半径で約10倍以上の広がりでダークマターが分布していると考えられている。このように、我々(地球)とアンドロメダ銀河の間には大量のダークマターが存在し、ダークマターが原始ブラックホールであれば、原始ブラックホールが多数存在すると考えられる (Credit:Kavli IPMU)。

本件に関する問い合わせ先

大阪大学 大学院理学研究科
教授 住 貴宏(すみ たかひろ)
E-mail: sumi@ess.sci.osaka-u.ac.jp