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物理学科

現象の奥底に潜む原理を探り出す

皆さんは物理学と聞くと、高校で習う「運動と力」、「波動」、「電場と電流」のことなどを思い浮かべますか。それとも、広い広い「宇宙」のことや、小さい小さい「素粒子」のことを考えますか。これらは確かに物理学の分野に入っていますが、物理学科で学び、そして研究する内容は決してこれだけではありません。

広い宇宙のことから、太陽系や地球のこと、そこに住む生物のこと、磁石や半導体などのいろいろな物質のこと、それらを構成している分子や原子のこと、さらには原子核や素粒子、そして、光のことなど、さまざまな事がらが物理学のあつかう対象になっています。物理学はむしろ対象を選ばず、自然現象や自然そのものをどのようにとらえていけばよいかという考え方を学ぶ学問といってもよいでしょう。

大阪大学理学部物理学科は大阪大学でももっとも早くできた伝統のある学科です。これまでにも、長岡半太郎博士、八木秀次博士、菊池正士博士、湯川秀樹博士など多くの著名な学者の活躍の場でありました。

1991年、宇宙や地球のようなマクロの世界をミクロな現象をもとに理解しようとして、物理系宇宙地球科学科が新設されました。1995年、物理学科と宇宙地球科学科は統合して、宇宙や惑星、地球の歴史、生物、地球環境まで広い分野が物理学科の研究対象に含まれるようになりました。

物理は、自然現象はもちろん、最先端の技術の基礎となる現象を解き明かす学問です。物理学科では、力学、電磁気学、統計力学、量子力学といった基礎と、何事もその原理から理解するという姿勢を学びます。多くの学生は大学院に進学し、研究を行うことによって誰も答を知らない問題を解明していきます。そうした基礎から考えられる力を生かして、物理学科の卒業生は、最先端の研究分野はもちろん、機械系、電気系、情報系、鉄鋼系、シンクタンク、金融関係など、様々な分野の企業でも活躍しています。

皆さんも、この伝統と新しさを兼ね備えた理学部物理学科に入って、物理的なものの見方や考え方を身につけ、いろいろな現象の奥底に潜む原理を一緒に探り出してみませんか。

振動・干渉・ヒッグス粒子

図:振動・干渉・ヒッグス粒子