2024年8月19日(月)~9月19日(木)の約1か月間、14名の学生がオーストラリア・マッコーリー大学にて海外研修に参加しました。
理学研究科・理学部では、国際交流に関心のある学生を海外に短期間派遣し、英語力の向上と異文化の体験を目的として、2008年度から毎年、海外での語学研修を実施しています。2017年度からはオーストラリア・マッコーリー大学を研修先として、研究者の育成により一層の重点をおいた理工系プログラムを展開しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、派遣できない期間もありましたが2023年度から再開しました。
2024年度の参加学生は、事前研修を経て約1か月間、オーストラリア・マッコーリー大学に滞在し、英語レッスン並びにサイエンスに特化した各種アクティビティに取り組みました。以下に詳細を記載します。
8月17日(土)オーストラリアに向けて出発!
学生たちは関西国際空港を出発してシンガポールを経由し18日(日)の早朝にオーストラリアのシドニー国際空港に到着しました。
8月18日(日)ホストファミリーとご対面
空港から車でマッコーリー大学に移動し、ホストファミリーとご対面。研修生はとても緊張していましたが、ホストファミリーが笑顔で迎えてくれ、それぞれのホームステイ先に移動し、長い1日を終えました。
8月19日(月)いよいよ研修がスタート!
早速午前中から語学レッスンが始まりました。1クラス20名弱で英語の能力に応じてクラス分けされ(研修生14名は4つのクラスに分かれました)、日本の他大学や中国、韓国、ベトナムなどの留学生とともに英語を学びました。まずは自己紹介をし、簡単な日常会話を楽しみ、オーストラリアの文化を学びました。午後にはオリエンテーションが行われ、マッコーリー大学の説明を受け、キャンパスツアーでは図書館や研究施設などを見学しました。
8月20日(火)~9月18(水)本格的に研修が始まりました!
8月19日(月)にオリエンテーション等が終了し、20日(火)から本格的に授業が始まりました。研修内容は主に、午前(語学レッスン)と午後(各種アクティビティ)に分かれています。詳しくは、以下<研修内容について>をご覧ください。
学生たちは、大阪大学では経験できない様々なアクティビティに積極的に取り組みました。個々の英語力を最大限伸ばすだけでなく、学科や学年の垣根を超えたグループワークを何度も行うとともに、現地の担当教員のサポートを得てプレゼンテーション力の向上に約1か月間努めました。
9月19(木)いよいよ研修成果の発表!
研修も1か月が過ぎ、いよいよ研修の成果を発表するプログラム終盤!これまでグループワークで取り組んできた自主研究について、研修生や留学生、マッコーリー大学の教職員の前で英語によるグループプレゼンテーションを行いました。その後、フェアウェルパーティーが開かれ、お互いの労をねぎらい1か月の研修を振り返りました。
9月20日(金)オーストラリアを出発
名残惜しい気持ちを抑えながらホストファミリーに別れを告げ、マッコーリー大学から車でシドニー国際空港に向かいました。翌21日(土)に、無事全員が関西国際空港に到着しました。
9月30日(月)帰国後プレゼンテーション
理学研究科の教員の前で、この研修での成果発表を行いました。グループワークで取り組んだ自主研究に関して、参加学生全員が豊かな英語表現とレベルの高い専門用語を使いながら自信を持って口頭発表を行いました。科学的理論に基づいた質の高いプレゼンテーションを披露するとともに学生間で質疑応答も活発に行いました。この研修を通して、参加学生たちは英語でのプレゼンテーション力を飛躍的に向上させました。プレゼンテーション後、大阪大学の留学生との交流会も開催され、留学で培った英語力やコミュニケーション力を発揮することができ、大きな成長を感じました。
最後に・・・
本研修を通して、参加学生は英語でのコミュニケーション力やディスカッション力を向上させるだけでなく、科学に関連する内容についても英語で理解、議論する力を鍛えることができました。様々な科学系のアクティビティに取り組むことで、理工学分野に特化した知識を深め、プレゼンテーションスキルを修得し、プログラム終盤にはグループプレゼンテーションを英語で行い、活発な議論を行うことができました。また、マッコーリー大学の理工学系講義の聴講や研究施設への訪問を通して、日本の大学との違いを肌で感じることもできました。課外活動では、マッコーリー大学のサークルやイベントへの参加、大学のジムの利用、現地の友人との外出など、各々自由に楽しみました。さらに全員が、ホームステイを通して海外での生活に溶け込むことができ、異文化を日常的に体感する良い機会になったと考えられます。
本研修での様々な経験を通して、参加学生は自身の課題と向き合い、今後の目標を見つけることができました。この経験を糧に、いずれは長期間の研究留学や国際共同研究に積極的に取り組み、将来的には国際的に活躍できる研究者として世界に羽ばたくことを大いに期待します。
<研修内容について>
英語の語学レッスン(毎朝4時間程度):
1グループ20名程度の学生につき、1名のネイティヴの英語講師の指導のもと、語学レッスンを受講します。学生は、オーストラリアの文化から科学英語まで様々な分野の英語を学ぶとともに、英語でのディスカッション力を鍛えることができます。英語講師が用意した様々なコンテンツに取り組み、英語の基礎文法、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの能力の向上を目指します。
各種アクティビティ:
学生は、以下に示したアクティビティを午後の時間に取り組みます。例えば、自主研究の授業では、まずマッコーリー大学附属の研究施設等を見学して様々な科学技術等について学びます。3、4人程度の小グループに分かれて、訪問先に関連した研究テーマを考案し、調査学習等を経てグループプレゼンテーションにまとめます。マッコーリー大学の理工系教員から、プレゼンテーションのまとめ方や発表方法について指導を受け、理工学分野に特化した知識を深めるとともに、プレゼンテーションスキルを修得します。プログラム終盤に、現地の学生や教職員などの前でグループプレゼンテーションを行い英語で議論を交わします。
<各種アクティビティ一覧>
・自主研究の授業 (Active Learning Project)
研究施設への訪問(化学・生物系ラボ、シミュレーションハブ、無音室など)
学内美術館等への訪問
グループワーク(グループディスカッション、グループプレゼンテーション)
・理工系の講義の聴講
・シドニー観光
・ホームステイ
・バディプログラム(マッコーリー大学の学生との交流)
・サークル、大学のイベント、ジムの利用等々
<アクティビティの様子(一部)>
自主研究の授業 (Active Learning Project)
研究施設への訪問(化学・生物系ラボ、シミュレーションハブ、無音室など)
※2025年度以降、内容は変更になる可能性があります。
(2024年11月1日現在)
【概要】理系科学英語夏期海外研修
募集ポスター
募集要項
シラバス
プログラム内容
参加申込書
(2024年2月19日現在)