図1:はやぶさの着陸想像図
(illustration ; Jgarry from Wikipedia)
大阪大学大学院理学研究科の寺田健太郎教授、東京大学大気海洋研究所の佐野有司教授/高畑直人助教らの研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから採取した微粒子中のリン酸塩鉱物の局所U-Pb年代分析を行い、約46億年前に結晶化し、約15億年前に衝撃変成を受けていたことを発見しました。前者は、イトカワ母天体の熱変成年代、後者はカタストロフィックな破砕イベントの年代と解釈できます。長年謎であった地球近傍小惑星の歴史に年代学的な制約を与えました。
本研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」に2018年8月7日18時(日本時間)にオンライン公開されます(論文題目「Thermal and impact histories of 25143 Itokawa recorded in Hayabusa particles」)。
図1:はやぶさの着陸想像図
(illustration ; Jgarry from Wikipedia)
図2:針先につけたイトカワ微粒子
図3:研磨後のイトカワ微粒子(直径約50μm)
大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻(惑星科学グループ)
教授 寺田健太郎(てらだ けんたろう)
TEL:06-6850-5495 FAX: 06-6850-5480
E-mail:terada@ess.sci.osaka-u.ac.jp