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研究トピックス
2015/12/07 投稿

1次元での電子の振る舞いを固体表面で実証 ~次世代半導体デバイスにおける極微金属ナノ配線の性質の予測に道~

大阪大学大学院生命機能研究科の 大坪 嘉之 助教(理学研究科物理学専攻兼任)、木村 真一 教授(同)、自然科学研究機構分子科学研究所の 田中 清尚 准教授、Synchrotron SOLEIL(仏)のAmina Taleb(アミナ・タレブ)博士らの研究グループは、半導体の結晶表面に作製した1次元ナノ金属において、朝永・ラッティンジャー液体と呼ばれる1次元系特有の電子の状態・動きを初めて観測しました。この研究は、例えば次世代の半導体素子における極度に微細化したナノ金属配線に現れる電子の性質の予測など、これまでよく知られていなかった1次元ナノ金属特有の電子物性の解明に役立つと考えられます。

本研究成果は12月11日(金)(米国東部時間)に米国物理学会(APS)「Physical Review Letters」(オンライン版)で公開されます。

research20151209

図:2-3次元系(左)と1次元系(右)での粒子の散乱の模式図。
  1次元系では『すれ違う』ことができず、必ず連鎖反応が起きる。

本件に関する問い合わせ先

大阪大学大学院生命機能研究科 光物性研究室
助教 大坪 嘉之(おおつぼ よしゆき)
教授 木村 真一(きむら しんいち)
TEL:06-6879-4604,4600 FAX:06-6879-4601
E-mail:y_oh@fbs.osaka-u.ac.jp(大坪 嘉之)
     kimura@fbs.osaka-u.ac.jp(木村 真一)
関連URL:http://www.kimura-lab.com/