細胞内に存在しているダイニンと本研究のために遺伝子組み換え技術により作成したダイニンの模式図。 ダイニンは、1本の長いポリペプチドからできていて、3次元構造は主に3つの部位から構成されている。(1)細胞内の化学的なエネルギーであるATPを加水分解する直径約13nmのリング、(2)そこから伸びる長さ約10nmで太さが2nmの細長いストークと呼ばれる構造(その先端は微小管結合部位)、そして、(3)2つのリングをつなぎ合わせる尾部の3つの構造から成る。モーター領域は、尾部を除く、リングとストークの部位である。