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研究トピックス
2014/09/03 投稿

〜立って働き、しゃがんで休憩〜 細菌べん毛モーターは伸び縮みにより活性化

大阪大学大学院理学研究科の今田勝巳教授、名古屋大学大学院理学研究科の小嶋誠司准教授、本間道夫教授の共同研究グループは、これまで大きな謎だった細菌のべん毛モーターが活性化するしくみを明らかにしました。

べん毛モーターは、イオンの濃度差をエネルギー源とし、100%に近い高いエネルギー変換効率で高速回転するなど、現在の技術では人工的に実現できない高性能なナノマシンです。固定子がモーターに組込まれる際に、折り畳まれていた固定子の一部が伸びて細胞壁に結合することで、モーターが活性化することが分かりました。その基本的作動原理の解明は、将来の活躍が期待される超高効率モーターやナノサイズのモーターの開発を目指す上で極めて重要です。

本研究成果は、2014年9月1日以降、米国科学誌「米国アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」のオンライン版で公開されます。

構造変化のイラスト図

構造変化のイラスト図

本件に関する問い合わせ先

今田 勝巳(いまだ かつみ)
大阪大学 大学院理学研究科 教授
〒565-0043 大阪府豊中市待兼山町1-1
TEL: 06-6850-5455/5456 FAX: 06-6850-5455
E-mail: kimada@chem.sci.osaka-u.ac.jp