大阪公立大学大学院理学研究科 西川 裕規 講師と大阪大学大学院理学研究科 徳田 将志 大学院生(博士後期課程3年/日本学術振興会特別研究員)は、最小フェリ磁性に対する近藤効果に着目し、理論的な解明を試みました。その結果、温度等のパラメータに依存して、複数の「量子もつれ状態」を経由した近藤効果が発生する事を明らかにしました。また通常、磁性体を通した電気伝導は近藤効果により増幅しますが、最小フェリ磁性体の場合は抑制されることを発見しました。
本研究での最小フェリ磁性状態は、最新の量子デバイス(量子ドット)を用いて実際に構築が可能と考えられ、今後は実験的研究による再現やさらなる研究の進捗が期待できます。
本研究成果は、2022年5月12日、米国物理学会誌「Physical Review B」に掲載されました。
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共同リリース機関
大阪公立大学 https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-00942.html