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    ―進化現象を数理的に研究するための新しい計算手法―
研究トピックス
2022/02/16 投稿

進化は変異に対する頑健性を強化し、新しい形質の出現を遅らせる
―進化現象を数理的に研究するための新しい計算手法―

 大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 大学院生の金子忠宗さん(研究当時、博士後期課程。現iCAD株式会社)と大阪大学サイバーメディアセンター(理学研究科兼担)菊池誠教授の研究グループは生命の進化を計算機シミュレーションによって研究するための新しい計算手法を提案しました。その手法を使って遺伝子制御ネットワークの進化を調べ、進化が突然変異に対する頑健性を強めることと、進化では新しい形質の出現が遅れることを示す例を見出しました。この研究成果は1月19日に国際科学論文誌「PLOS Computational Biology」に発表されました。

 

図. 適応度が上がると双安定性を持つネットワークが増えるが、ランダムに作ったGRNに比べて進化でできたGRNでは双安定性の出現は適応度が高い側(より進化した側)に移動している

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本件に関する問い合わせ先

大阪大学サイバーメディアセンター/大学院理学研究科(兼担)
教授 菊池 誠(きくち まこと)
TEL:06-6850-6842
E-mail: kikuchi.macoto.cmc@osaka-u.ac.jp