2023年7月19日（水）に、理学研究科主催公開講座「サイエンスナイト2023」第3回を開催しました。
全6回シリーズの第3回となる今回も、会場と後日録画限定配信の２通りの方法で行い、「重い元素の合成とその性質」というタイトルで笠松良崇教授（化学専攻）が南部陽一郎ホールにて講義を行いました。（司会：福田貴光准教授（化学専攻））　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本講義では、元素の発見の歴史を紹介することから始まり、現在では、より原子番号の大きな重い元素を合成することで、新しい元素が発見されていると説明がありました。また、具体的な重元素の合成例として、御自身が発見に携わった113番元素「ニホニウム」について、苦労談を交え、ご紹介いただきました。ニホニウムは、日本の研究グループによって初めて発見・命名された元素であり、当時（2016年）、ニュースでも大々的に報じられました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　講義の後半では、相対論的効果による特殊な化学性質が見え始めてきた、重元素の性質について説明があり、今後、さらなる展開が期待されているとのことでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　講義後は、多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

次回第4回は10月18日（水）に開催いたします。現時点では、第４回以降すべての回のお申込みを受付しています。是非ご参加ください。

（詳細は、 こちら）