2023年6月21日(水)に、理学研究科主催公開講座「サイエンスナイト2023」第2回を開催しました。
全6回シリーズの第2回となる今回も、会場と後日YouTube限定配信の2通りの方法で行い、「形を数える~トポロジーと組み合わせ論の交差点~」というタイトルで吉永正彦教授(数学専攻)が南部陽一郎ホールにて講義を行いました。(司会:松本佳彦准教授(数学専攻))
本講義では、1.トポロジー入門:『二つの図形が同じ』とは?(トポロメモリーからポアンカレ多項式へ)、2.「数え上げ」と「図形の形」、3.最近の研究から について講義が行われました。具体的に例示した「2つの図形は同じか?」との受講者への問いかけから始まり、トポロメモリ-というカードゲームを紹介しつつ、トポロジーにおける「形」を表すための概念として「ポアンカレ多項式」が導入されました。講義の後半からは、「数える」ことと「図形の形」の関係について、説明がありました。グラフの塗り方が何通りあるかを数えるための多項式は、空間の形をつかさどるポアンカレ多項式と実質的に同じであり、その性質を利用して複雑なポアンカレ多項式の計算が可能になるということでした。 講義後は、多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。
次回第3回は7月19日(水)に開催いたします。現時点では、第3回以降すべての回のお申込みを受付しています。是非ご参加ください。
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