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2022/06/24 投稿

サイエンスナイト2022(第2回)を開催しました

2022年6月15日(水)に、理学研究科主催公開講座「サイエンスナイト2022」第2回を開催しました。
全6回シリーズの第2回となる今回は、第1回と同様に会場と後日YouTube限定配信の2通りの方法で行うことになり、「厚さ100万分の1mmの物質ーグラフェンの物理学」というタイトルで越野幹人教授(物理学専攻)が南部陽一郎ホールにて講義を行いました。(司会:松野丈夫教授(物理学専攻))
本講義では、現時点で人類が知る最も薄い膜であるグラフェンは、炭素原子1層からなり1 nm(100万分の1mm)程度の厚さで、(1)電気をよく流す!(2)薄い・軽い!(3)強い!(4)安い!という著しい特徴を持っているとの説明がありました。そして、最も強靭な物質であり、将来曲がるタッチパネルやiPad、大容量蓄電を可能にするコンデンサー等に応用が期待されるとのお話でした。また、グラフェンを重ねるとモアレと呼ばれるわずかにずれた周期が重なることでおこる干渉模様(縞、波紋のような模様)が生じ、ある角度でグラフェンを重ねると超伝導になるとの驚くべき性質があると紹介されました。重ねられた模様はとてもきれいで現代の錬金術ともいわれているそうです。
講演後は、質問を一生懸命考えている参加者も多くみられ、有意義な質疑応答が行われました。

次回第3回は7月20日(水)に開催いたします。現時点では、第3回以降すべての回のお申込みを受付しています。是非ご参加ください。

(詳細は、 こちら