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2022/05/25 投稿

サイエンスナイト2022(第1回)を開催しました

2022年5月18日(水)に、理学研究科主催公開講座「サイエンスナイト2022」第1回を開催しました。
全6回シリーズの第1回となる今回は、会場と後日YouTube限定配信の2通りの方法で行うことになり、「熱くて激しい宇宙」というタイトルで松本浩典教授(宇宙地球科学専攻)が南部陽一郎ホールにて講義を行いました。(司会:佐伯和人准教授(宇宙地球科学専攻))
本講義では、天の川銀河の中心に存在する巨大ブラックホールの輪郭撮影の成功が数日前にニュース等で取り上げられたことから、ブラックホールの話題が中心となりました。ブラックホールは、重力が非常に強くまわりのものを引き寄せ、光すら吸い込むので、人間の目には黒い穴(ブラックホール)のように見えます。しかし、ブラックホールに物質が吸い込まれる際には、その物質が摩擦熱で高温になりX線を放射するため、X線天体として観測することが出来る、との解説がありました。
講義を通したメッセージは、「人間とブラックホールは決して無関係ではない」ということでした。なぜなら、恒星は自らを核融合で燃やしながら輝くため、いつかは燃料が切れ、超新星爆発を起こします。そのときにブラックホールが誕生し、また人間の身体を作る原子が宇宙空間にばらまかれるからです。そして、太陽が存在するのは、天の川銀河中心の巨大ブラックホールがいたおかげかもしれないからです。
講演後は、多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

次回第2回は6月15日(水)に開催いたします。現時点では、第2回以降すべての回のお申込みを受付しています。是非ご参加ください。
(詳細は、 こちら