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イベント
2018/04/02 投稿

理学研究科公開講座「Science Night 2018」

5/16、6/20、7/18、10/17、11/21、12/19 実施

この世は謎に満ちています。私達は、なぜ今ここにこうしているのか、それを知りたいと思いませんか。この世(宇宙)の始まりやこの世の果てを知りたい、この世を形づくっている物の起源を知りたい、私たちの体がどういう仕組みで動いているのか、つまり私たちがなぜ生きているのかを知りたい、いろいろな物質の不思議な性質の仕組みを知りたい・・・。理学の研究は、そんな素朴な疑問や興味から出発した研究です。その成果の一部を、多くの方に紹介し、少しでも“おもしろい!”という気持ちを共有していただけたら、と思ってこのイベントを計画しました。どうか、ひとときの科学の夕べをお楽しみいただければ、と思います。

【概要】

第1回 5/16(水)宇宙を支配する数式:素粒子と重力の統一理論を求めて
橋本 幸士 教授(物理学専攻)

この宇宙、そして物質と力、は究極のところ、何からできているのでしょうか。
我々人類は、素粒子物理学を用いて、この宇宙がたった一つの数式で支配されていることを突き止めました。この数式は、素粒子の標準模型(にアインシュタインの一般相対性理論を加えたもの)と呼ばれ、人類の英知の結晶です。本講義では、この数式をまず書いてみることから始め、数式のそれぞれの項の意味、そしてその意義を解説します。また、数式では説明しきれない宇宙の謎についても述べます。まだ、宇宙を支配する数式は、完成していないのです。

第2回 6/20(水)私たちは どこから来て どこへ行くのか?~宇宙地球科学的な視点から~
寺田 健太郎 教授(宇宙地球科学専攻)

近年、私たちの太陽系以外にも惑星がたくさん発見され、惑星の形成は星の誕生に伴う比較的普遍的なプロセスであることが解ってきました。 一方で、生命を育む太陽系第3惑星「地球」は、惑星達の中でも異質な存在と言えます。 このような、人類にとってかけがえのない「地球」の個性は、いつ(when)、どのようにして(how)決定づけられたのでしょうか? 私たちの研究グループでは、従来の望遠鏡を使った観測的なアプローチではなく、同位体顕微鏡等を使った物質科学的なアプローチで、宇宙の歴史を探っています。

第3回 7/18(水)昆虫の時計-多様な使われ方
志賀 向子 教授(生物科学専攻)

私たちヒトを含め生物は、地球の自転周期に対応するため、体内におよそ24時間で回る概日時計というしくみを持ちます。これにより、生物の活動には日周性が見られます。動物の中で最も多様性に富む昆虫類の生活を探ると、進化の過程で様々な概日時計の使われ方が誕生したことがわかってきました。概日時計は、毎日の睡眠覚醒時間を決めるだけでなく、一日の明るい時間の長さを測ることにより、季節を告げることにも使われます。また、概日時計により二日のリズムを作って生活する昆虫も存在します。身近な昆虫研究の例から、概日時計が担う多様な行動とそのしくみを紹介します。

第4回 10/17(水)電子をあやつる‐量子力学とエレクトロニクス
小林 研介 教授(物理学専攻)

量子力学とエレクトロニクスの歴史を振り返ってみると、私たち人類が、どのように電子を制御する技術を作り上げてきたのか、よく分かります。エレクトロニクスはどのように発展してきたのでしょうか。量子力学はどのような役割を果たしてきたのでしょうか。さらに、近年、ナノテクノロジーの発展にともなって、極小の電子回路を用いた新しいエレクトロニクスの研究が進んでいます。本講義では、量子力学とエレクトロニクスの過去・現在・未来をご紹介します。

第5回 11/21(水)放射能をはかる
篠原 厚 教授(化学専攻)

放射能とは何か、その基礎から原子力までを概説し、福島原発事故の社会的側面と科学的課題について、研究者の活動に焦点を当てつつ考えます。また、最近課題として浮上してきた不溶性放射性粒子についての研究の現状も紹介いたします。

第6回 12/19(水)身の回りの高分子:いまさら新しい高分子を合成する意味はあるのか?
青島 貞人 教授(高分子科学専攻)

私たちの身の回りにはたくさんの高分子物質があり、私たちの生活を豊かにしています。また、私たちの体も核酸やタンパク質などの生体高分子からできています。本講義では、身の回りにある高分子物質を紹介し、さらに当研究室で行なっている精密高分子合成によって創製した機能性高分子材料に関する最先端研究の一端を紹介いたします。

【開催時間】
いずれも18:00~19:30

【対象者】
一般の方(社会人、学生、興味をお持ちの方はどなたでも)

【申込方法】
「サイエンスナイトWebサイト」の申込フォームからお申し込みください。

【受講料】
全6講義すべて受講  6,400円
1講義~数講義を選択受講 1,500円(1講義当たり)

【定員】
各回100名

(サイエンスナイトWebサイト)
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/science-night/

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