1. HOME >
  2. 研究トピックス >
  3. \“貼る"も“剥がす"も光で自在に/
    光を当てるだけできれいに剥がれる接着剤
    ―基板を傷つけずに再利用できる光応答接着材料を開発―
研究トピックス
2026/09/04 投稿

\“貼る”も“剥がす”も光で自在に/
光を当てるだけできれいに剥がれる接着剤
―基板を傷つけずに再利用できる光応答接着材料を開発―

JST戦略的創造研究推進事業CREST「デュアル分解制御技術を駆使した精密材料科学」(研究代表者:髙島 義徳 教授)の一環として、大阪大学大学院理学研究科の髙島 義徳 教授、三重大学の藤井 義久 准教授、山形大学の松葉 豪 教授、および大阪工業大学の上辻 靖智 教授の研究グループは、光照射(紫外線照射)によって接着界面近傍の力学特性を変化させ、選択的に剥離できる接着材料を開発しました。
近年、電子機器や自動車などでは接着剤が広く利用されています。しかし、使用後には接着剤が基板に残るため、材料の再利用が難しいという課題があります。研究グループは、光応答性アクチュエータの設計を接着材料へ応用し、接着剤全体を変化させるのではなく、光照射によって接着界面近傍の力学特性を変化させて、基板へののり残りを低減した新しい接着システムを開発しました。紫外線を照射することによって接着面を基板から選択的な剥離が可能となり、接着剤が基板に残さず、さらに波長の異なる紫外線を照射する再接着も可能であることからリユースも可能であることを実証しました。
本研究は、電子材料やプラスチック製品の循環利用を支えるだけでなく、動的高分子界面(Dynamic Polymer Interfaces)に基づく次世代接着材料設計の新たな指針となることが期待されます。
本研究成果は、米国科学誌Cell Pressの「Matter & Light」に、日本時間(JST) 2026年9月4日(金)0:00に公開されました。

光応答接着材料の概念図。光照射によって接着界面近傍の力学特性を変化させることで、のり残りのない選択的な剥離と基板の再利用を実現する。


Related links

 

〈共同リリース機関HP〉

  • 三重大学
  • 山形大学
  • 大阪工業大学

 

本件に関する問い合わせ先

大阪大学 大学院理学研究科 高分子科学専攻
教授 髙島 義徳(たかしま よしのり)
TEL:06-6850-5447
E-mail:takasima@chem.sci.osaka-u.ac.jp