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研究トピックス
2016/05/27 投稿

「加熱」「すり潰し」で可逆的に発光する金化合物の合成に成功 -発光センサーデバイスや夜間塗料などへの応用に期待-

大阪大学大学院理学研究科 今野 巧 教授をはじめとする国際共同研究チームは、「加熱」と「すり潰し」により二段階の可逆な発光色変化を示す強発光性金錯体を合成し、その変換メカニズムを解明しました(下図)。この発光性材料の金(I)イオンは、一般的に用いられる「直線2配位」ではなく「平面3配位」の構造をもち、強発光性で、「熱」や「すり潰し」に応答するという特性があります。本研究成果によって、外部刺激に応答して発光色の変わるクロミック材料を構築する新たな手法として、夜間に使用される塗料やセンサー材料など、様々な分野での応用が期待されます。

本研究の成果は、日本時間5月17日(火)に英科学誌「Scientific Reports」オンライン版で公開されました。

research20160527

加熱と機械的刺激による「緑色発光錯体」、「黄色発光錯体」、「青色発光錯体」の相互変換

本件に関する問い合わせ先

大阪大学大学院理学研究科 化学専攻
教授 今野 巧(こんの たくみ)
E-mail:konno@chem.sci.osaka-u.ac.jp