2021年3月26日(金)、理学研究科の所有するNMR(核磁気共鳴)装置を、海外の遠隔地から操作して測定実験を行う国際交流イベントを、オンラインで開催しました。コロナ渦において国際交流が困難を極めるなか、海外の研究者との円滑な交流と研究設備の新たな共用*を目標に掲げて本会を開催し、今回はフィリピン共和国のデラサール大学(DLSU)をはじめとして、インドネシア共和国のバンドン工科大学(ITB)やタイ王国の大学研究者や学生などの117名が参加しました。そのなかには、本研究科英語コースの統合理学特別コース(SISC)で学び、母国で活躍する卒業生も含まれていました。

理学研究科では、研究基盤を支える最先端機器の共用*について全国に先駆けた遠隔自動化測定のための環境を整備してきました。これにより、従来は研究施設を訪問する必要があった測定実験においてもサンプル輸送のみで実施することが可能となり、研究資源の有効活用と研究効率の向上の両立が見込まれます。

2021年4月7日にはOU×ITBグローバルリモートX線構造解析交流会を予定しています。今後も最先端機器を用いた研究・技術交流を、世界規模で進めて行く予定です。

（参考）大阪大学大学院理学研究科技術部　分析機器測定室　
　　　　国立大学法人　大阪大学　研究設備・機器共通予約システム
　　　　*共用とは？　阪奈機器共用ネットワーク