5月13日(火)、日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹先生(1933~1939に講師、助教授として阪大理学部に在籍)が、米国コロンビア大学での客員教授時に、居室で愛用されていた黒板の披露式典を開催しました。
当日は、湯川先生の御長男 である 湯川春洋(はるみ)様やノーベル物理学賞受賞者の 南部陽一郎 大阪大学特別栄誉教授のほか、理学研究科の教職員や学生など約70名の参加がありました。
式典では、篠原 厚理学研究科長の開式の辞のあと、細谷 裕 理学研究科教授より、大阪大学と湯川先生の係わり合い、業績、意義について講話があり、その後、除幕式を経て、平野俊夫 総長、南部陽一郎 大阪大学特別栄誉教授、佐々木 節 京都大学基礎物理学研究所所長、延與 秀人 理化学研究所仁科加速器研究センター長、湯川 春洋 様より挨拶があり、最後に閉式の辞として岡村 康行 理事・副学長から挨拶がありました。
除幕式では、湯川春洋 様が最初に黒板にご一筆を入れられた後、参列者がお名前や数式を書き入れられました。
また、式典では、湯川先生との思い出話や、湯川先生が大阪大学において、1938年に博士の学位を授与される際に大阪大学に提出した博士学位論文(この論文に書かれている中間子論がノーベル賞受賞の業績となりました)の披露などにより、幅広い世代が集った中、湯川先生の教育研究に対する思いを共有する時間となりました。