2023年9月7日にH-IIAロケットで打ち上げられた小型月着陸実証機SLIM（スリム）のプロジェクトに貢献したとして、山中千博准教授ら惑星科学グループ（宇宙地球科学専攻）が宇宙航空研究開発機構（JAXA）より感謝状をいただきました。

 SLIMは、将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術を月面にて実証するプロジェクトです。SLIMには月面で行う様々な観測のための装置も搭載されており、山中千博准教授らの研究グループは、月面で見いだされたさまざまな岩石を分光学的に解析する装置の開発を行い、特に阪大においては同装置の放射線耐性を評価するなどの貢献をしました。山中准教授は、来年打ち上げ予定のJAXA月極域探査計画（LUPEX）に搭載される水分析装置の開発責任者でもあり、SLIMが実現したピンポイント着陸技術と小型で軽量な探査機システムにより、月惑星探査は今後大きく発展していくものと期待されています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

（参考）

大阪大学理学研究科宇宙地球科学専攻 惑星科学グループ（寺田研究室）

月極域探査（LUPEX）における水資源探査のレーザー水分析装置 ADORE