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イベント
2018/03/02 投稿

第10回理学研究フォーラム/第9回研究交流セミナー

2018/3/16 実施

「大阪大学の理学研究科って、何を研究しているのだろう?」
そんな素朴な疑問は、年に一度のランチョン交流会で解消しましょう。
思いがけない研究のアイデアやコラボレーションが生まれるかもしれません。

今年は、2018年3月16日(金)に開催します。
ランチョン交流会を兼ねた各専攻・センターからのポスター発表会では、軽食をとりながらフリーディスカッションを行います。
 →ポスターリストはこちら
また、講演会では、3名の講演者からそれぞれ、センサー・触媒、知的財産、素粒子実験に関する話題を提供していただきます。

本企画は、企業-大学間および学内の交流を増やし、新しいアイデアとイノベーションを生み出すことを目指して開催しており、どなたでも参加できます。
是非ご参加ください。

ご参加にあたっては、登録フォームより参加登録をお願いします。(3月14日(水)締切)
当日参加も歓迎いたします。参加費は無料です。

日時
平成30年3月16日(金)

場所
理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール
(参考:豊中キャンパスマップ・理学研究科マップ

対象
教職員・学生、企業関係者、一般の方

主催
大阪大学大学院理学研究科 研究企画推進部

プログラム:
10:00-10:05 開会挨拶 田島 節子(研究科長)
10:05-10:50 「生体内で活躍する物質を体の外で活用する科学」山口 浩靖(高分子科学専攻)
10:50-11:35 「研究成果と知的財産制度」北村 英隆(大阪大学知的財産センター)
11:40-13:20 ポスター発表/ランチョン交流会
13:30-14:15 「素粒子の稀な崩壊で探る新しい物理」山中 卓(物理学専攻)

講演要旨
1.「生体内で活躍する物質を体の外で活用する科学」
山口 浩靖(高分子科学専攻)
生体の免疫システムは体外から侵入してきた様々な抗原を認識して個々に応答することができる抗体を産生します。この抗体は人工のホスト分子よりも大きく複雑な分子を厳密に、かつ強く結合することができます。私たちは、この生体高分子「抗体」の多様性と特異性に注目しました。抗体を生体内だけではなく、体の外(人工系)で活用する、さらには機能性合成分子とハイブリッド化することにより、これまでにない高度な機能を発現させることができるかもしれません。本講演では、優れた分子認識能をもつ抗体を利用したセンシングシステムやエネルギー変換・触媒システムの開発について紹介します。

2.「研究成果と知的財産制度」
北村 英隆(大阪大学知的財産センター)
雑誌「ネイチャー」が、研究論文が第三者の特許にどのように引用されているかを分析し、学術研究がイノベーションに及ぼす影響についての調査結果をランキングにし公表したところ、世界の主要学術機関が並ぶなか大阪大学は日本トップでした。特許を利用するか否かはさておき、研究者が研究成果を自分でコントロール(保護・活用)することは重要なことで、そのための有効なツールの一つに知的財産制度があると考えます。本講演では、知的財産制度(特に特許制度)についての基本的な考え方をご説明し、研究者や企業が研究成果を知的財産権として活用している事例についてご紹介します。

3.「素粒子の稀な崩壊で探る新しい物理」
山中 卓(物理学専攻)
粒子・反粒子の対称性を破る新しい素粒子物理を探るため、茨城県東海村のJ-PARC大強度陽子加速器を用いて、K中間子の稀な崩壊を探す実験を行なっています。ほぼ全ての測定器を巨大な真空タンクの中に入れたり、ガンマ線と中性子を識別するために3次元読み出しの電磁カロリメータを導入するなど、野心的な技術が詰まっているので、その実験を紹介します。

当日は、理学研究科大学院生による研究成果発表会「基礎科学研究者養成プロジェクト及び
大学院オナー特別コース履修生 研究成果発表会」も併せて開催いたします。
※ 14:30-15:30、15:40-16:40の二部制となっております。