1. HOME >
  2. イベント >
  3. 第9回 理学研究フォーラム/第7回 研究交流セミナー
イベント
2017/02/21 投稿

第9回 理学研究フォーラム/第7回 研究交流セミナー

2017/3/3 実施

「大阪大学の理学研究科って、何を研究しているのだろう?」
そんな素朴な疑問は、年に一度のランチョン交流会で解消しましょう。
思いがけない研究のアイデアやコラボレーションが生まれるかもしれません。

今年は、2017年3月3日(金)ひな祭りの日に開催します。
ランチョン交流会を兼ねた各専攻・センターからのポスター発表会では、軽食をとりながらフリーディスカッションを行います。
 →ポスターリストはこちら
また、講演会では、3名の講演者からそれぞれ、強磁場科学、環境観測、体内時計に関する話題を提供していただきます。

本企画は、企業-大学間および学内の交流を増やし、新しいアイデアとイノベーションを生み出すことを目指して開催しており、どなたでも参加できます。
是非ご参加ください。

ご参加にあたっては、登録フォームより参加登録をお願いします。(3月1日(水)締切)
当日参加も歓迎いたします。参加費は無料です。

日時
平成29年3月3日(金)

場所
理学研究科D棟5階D501(講演会場)、同4階D403(ポスター発表・交流会会場)
(参考:豊中キャンパスマップ・理学研究科マップ

対象
教職員・学生、企業関係者、一般の方

主催
大阪大学大学院理学研究科 研究企画推進部

講演要旨
1.「阪大強磁場施設の紹介と強磁場科学の今昔」
萩原 政幸(先端強磁場科学研究センター)
磁場は磁石のまわりにできる目に見えないもので、同じ磁極間では反発し、違う磁極の間では引き合うことを小学生でも知っている。身近なものでありながら、未だどこかに神秘な雰囲気を醸し出す磁場は物性研究においても重要な位置を占めている。強い磁場は時に物質の様相を変えて新たな状態(相)を引き起こすこともあり、その大きさが分子の結合を超える時には物質相を全く別のものにするに違いない。宇宙にはそのような磁場が存在する。
阪大強磁場施設は1976年設立の理学部付属超強磁場実験施設から始まり、強磁場物性科学を世界的に先導してきた。現在、理学研究科附属先端強磁場科学研究センターとして、全国共同利用を本年度より始めている。約40年の歴史を有するこの施設の紹介を最初に行い、強磁場を用いた物性研究の過去、現在、そして未来に関してお話する。

2.「環境観測における学際協力-環境学の誕生にむけて」
紀本 岳志(紀本電子工業株式会社)
20世紀における科学・技術の発展と急速な社会進出が、自然科学と人文・社会学の分断をもたらすとの警鐘が唱えられて久しい(スノー1)、桑原2))。しかしながら、以来半世紀を経て学術は深化するとともに益々専門細分化し、今では研究者の数だけ分野があると言っても過言ではないような状況に置かれている。同様のことは産業界にも言える。巨大化した企業は制御不能状態となり、破綻間近の企業では短期的な収支のみを指標とした「選択と集中」の時代を迎えている。
「役人の数は仕事の量とは無関係に増え続ける(パーキンソン)」 社会は定向進化のごとく肥大細分化し絶滅まで突き進むのであろうか?
今回は、社会と自然の関わりである環境問題における観測調査例を通じて、この問題について考えてみたい。
1) C. P. スノー「二つの文化と科学革命」(1959)、2) 桑原武夫「時のながれ」(1960)

3.「体内時計を使って季節を読む・日を数える」
志賀 向子(生物科学専攻)
生物は、地球の自転周期に対応するため、およそ24時間周期で回る概日時計という体のしくみを持ち、この時計は生まれてから死ぬまで動き続けると考えられています。これにより、生物の活動には一日の周期性が観察されます。概日時計は一日の中の活動時間を知らせるだけでなく、一日の明るい時間の長さを測ることにより、一年の季節を告げるという役割も担っています。また、最近私たちは昆虫が概日時計を使って二日の周期性を作ることを見つけました。本講演では、概日時計がもつ様々な時間設定機構について紹介します。

※当日は、理学研究科大学院生による研究成果発表会「基礎科学研究者養成プロジェクトおよび大学院オナー特別コース履修生 研究成果発表会」も併せて開催いたします。
→発表会のポスターリストはこちら

20170303poster