2025年12月5日(金)、豊中キャンパス基礎工学国際棟にて「第10回大阪大学豊中地区研究交流会」を開催し、学内外の教職員、学生、企業関係者、市民の方など総勢239名が参加しました。
本交流会は、文系と理系が集う豊中地区の特徴を活かし、「文理融合・異分野連携・産学共創への架け橋」をテーマに2016年から毎年開催しています。研究者間の連携促進や新たな知的交流の場を提供することを目的としており、節目となる第10回目を迎えた今年は、これまでの歩みを振り返りつつ新たな一歩を踏み出す特別な機会となりました。今回は理学研究科が運営の中心となり、約半年間の準備を経て無事に開催することができました。
当日は、熊ノ郷淳総長による開会挨拶から始まり、ポスターセッションでは、豊中地区の17部局から40件、学外からはサントリー文化財団による1件、計41件の多彩な発表が行われました。理学研究科からは8件の発表があり(6専攻から各1件、さらに熱・エントロピー科学研究センターおよび質量分析センターから各1件)、理学研究科らしい幅広い分野の研究内容が専門外の参加者にもわかりやすく紹介されました。また、今回初めてご参加いただいた熊ノ郷総長には、ポスター発表者との直接の交流を通して、本交流会の魅力を体感いただきました。さらに、豊中市都市活力部産業振興課による展示や、第10回を記念して制作したポスター「豊中地区研究交流会の10年:分野を超えた知の交流の軌跡」の展示も行われ、会場では終始、分野を超えた活発な議論が展開されました。その後の情報交換会では、リラックスした雰囲気の中でも熱い議論が続き、参加者間の交流が一層深まる場となりました。
参加者アンケート(回答率21.4%)では98%が「大変良かった」または「良かった」と評価し、発表者アンケート(回答率58.5%)においても92%が「また参加したいと思う」と回答するなど、高い満足度が伺えました。また、第10回を記念して実施した過去の発表者へのアンケートでは、「専門外の人に研究を説明する意識が高まった」「研究へのモチベーションが高まった」「人脈が広がった」など、肯定的な意見が多く寄せられました。さらに、第1回交流会の参加者同士が、最近になって文系と理系の共同研究を始めた事例も報告され、本会の意義が改めて実感される結果となりました。
今後も大阪大学豊中地区の魅力を広く発信し、文理融合や産学官民連携の更なる深化を目指して、本研究交流会を長く、実りある場として育んでまいります。
なお、第10回を記念して以下の企画を実施しました。
・この10年の歩みをまとめた記念ポスターの制作
・本研究交流会の創設に尽力された理学研究科の豊田岐聡教授と法学研究科の北村亘教授による対談記事の作成
・本研究交流会の幹事部局である理学研究科、法学研究科、基礎工学研究科の委員による座談会記事の作成
これらの記事は、理学研究科公式ホームページにて公開しています。是非ご覧ください。
第10回大阪大学豊中地区研究交流会の開催案内(プログラムや発表要旨を含む)
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/event/15728/
豊中地区研究交流会の10年:分野を超えた知の交流の軌跡
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/event/16056/
10周年記念インタビュー<第1部>:豊中地区研究交流会 誕生の経緯
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/event/16057/
10周年記念インタビュー<第2部>:豊中地区研究交流会の現在、そして未来
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/event/16058/

