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イベント
2023/10/10 投稿

第13回 理学研究フォーラム/第12回 研究交流セミナーのご案内

(講演要旨・ポスター発表リスト追加)2023/11/6 実施

(2023.10.10追加)講演とポスター発表の詳細を掲載しました。

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大阪大学理学研究科では実にさまざまな研究が行われています。その広がりを感じてみませんか? 

理学研究フォーラム/研究交流セミナーは、企業-大学間および学内の交流を増やし、新しいアイデアとイノベーションを生み出すことを目指して定期的に開催されてきたセミナーです。今年度は2023年11月6日(月)に開催します。講演会に加え、5年ぶりにポスター発表会/ランチョン交流会も行います。皆様、是非ご参加ください。

講演会では、研究科内の3名の講演者に加え、株式会社右近工舎から、研究者向け先端分析機器の開発や大学・研究機関との交流に関する話題を提供していただきます。また、ランチョン交流会を兼ねたポスター発表会では、軽食をとりながら、各専攻・センターの選りすぐりの研究についてフリーディスカッションを行います。

本企画はどなたでも参加できます。
ご参加にあたっては、こちらの登録フォームより参加登録をお願いします。(11月1日(水)締切)
参加費は無料です。

 

<イベント概要>

第13回 理学研究フォーラム/第12回 研究交流セミナー
日時:2023年11月6日(月)午前10時00分より
場所:理学研究科J棟2階南部陽一郎ホール
       (参考:豊中キャンパスマップ・理学研究科マップ
対象:教職員、学生、企業関係者、一般の方
主催:大阪大学大学院理学研究科 研究企画推進部

プログラム
10:00– 開会挨拶 深瀬 浩一(研究科長)
10:05– 「反射の法則をみたす力学系の数理」盛田 健彦(数学専攻)
10:50– 「スロー地震とは何か」波多野 恭弘(宇宙地球科学専攻)
11:45– ポスター発表/ランチョン交流会
13:30– 「『高分子らしさ』を理解するための高分子精密科学」橋爪 章仁(高分子科学専攻)
14:15– 「分析機器メーカと大学・研究機関の関わり」右近 寿一郎(株式会社右近工舎)

講演要旨
1.「反射の法則をみたす力学系の数理」

盛田 健彦(数学専攻)
 ユークリッド空間内の領域において、その内部では等速直線運動し、境界や障害物に到達した場合は完全弾性衝突して運動を続けるという「幾何光学における反射の法則」を満たす質点の運動を記述する力学系を考えます。このような力学系は撞球系(ビリヤード系)とよばれています。今回は、いくつかのタイプの撞球系に関連した話題について、それらの研究が始まった背景も含めてエルゴード理論の視点から話してみたいと思います。

2.「スロー地震とは何か」
波多野 恭弘(宇宙地球科学専攻)
 スロー地震とは、地震波をほとんど発しない(あるいは全く発しない)「地震」のことで、1990年代後半にその一部が発見されて以降、その全容が徐々に明らかになってきています。なぜそのような奇妙な地震が起こりうるのか?という問いは、地震はどのようにして起こるのかという問いと表裏一体です。この講演では、スロー地震の発見を契機として展開され始めた地震研究の新展開を学際的な視点から紹介します。

3.「『高分子らしさ』を理解するための高分子精密科学」
橋爪 章仁(高分子科学専攻)
 私たちの生活は多くの高分子に支えられています。また、生命現象も核酸やタンパク質などの生体高分子に支えられています。このような高分子の多様な機能の起源を理解するために「高分子らしさ」を理解する必要があります。「高分子らしさ」を理解するために、当研究室(づめラボ)では精密に合成した高分子(精密高分子)を用いた高分子精密科学の確立を目指しています。本講演では、その目標を達成するために着目している高密度トリアゾールポリマーについて紹介します。

4.「分析機器メーカと大学・研究機関の関わり」
右近 寿一郎(株式会社右近工舎)
 分析機器は人間の五感では見れないもの、見れないことを見えるようにする装置です。そうした意味で、分析機器は大学で行っている研究と同じように社会に貢献します。しかし、分析機器メーカは大学・研究機関と違って、事業によって利益を生みます。それは社会が事業を応援していることで、そしてその利益で更に良い分析装置を開発することが期待されます。開発では新しい機能や性能向上が望まれ、ここに大学や研究機関との協力が必要です。講演では40年以上の分析機器開発エンジニアとして、大学・研究機関と関わりおこなった分析装置開発について紹介します。

ポスター発表リストはこちら

ポスターPDFファイルはこちら(以下の画像と同内容です)