理学研究フォーラム/研究交流セミナーは、企業-大学間および学内の交流を増やし、新しいアイデアとイノベーションを生み出すことを目指して毎年開催されてきたセミナーです。新型コロナウイルス感染拡大により過去3回にわたり開催を見送ってきましたが、今年は対面+オンラインのハイブリッド形式で2023年3月13日(月)に開催します。(対面については、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、大阪大学の学内者のみとさせていただきます。)
研究科内の3名の講演者に加え、一般社団法人産学協働イノベーション・人材育成協議会から研究インターンシップに関する話題を提供していただきます。
皆様、是非ご参加ください。
※例年実施しておりました「ポスター発表/ランチョン交流会」は、今回は実施しません。講演会のみとなります。
ご参加にあたっては、こちらの登録フォームより参加登録をお願いします。(3月9日(木)締切 )
参加費は無料です。
※オンラインでのご参加について
Zoom接続先は、オンライン参加を登録された方のみに、メールでご案内いたします。
※対面での参加について
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、大阪大学の学内者のみとさせていただきます。参加人数把握のため、参加登録フォームよりご登録をお願いします。
登録無しでの当日参加(南部陽一郎ホール)も可能ですが、会場の定員数に達した場合は入場をお断りすることがあります。
日時
2023年3月13日(月)午後1時30分より
開催形式
対面 理学研究科J棟2階南部陽一郎ホール+オンライン(Zoom)のハイブリット形式
(参考:豊中キャンパスマップ・理学研究科マップ)
対象
教職員、学生、企業関係者、一般の方
主催
大阪大学大学院理学研究科 研究企画推進部
講演要旨
1.「新しい超伝導体を創る」
工藤 一貴(物理学専攻)
超伝導は物質の特徴を反映して姿を変え、様々な研究テーマを与えてくれます。これまで、多様な超伝導体が発見され、物性物理学の進歩の場となりました。私たちが行っている研究は、超伝導体の物質開発です。面白い超伝導体を見つけるために、いろいろなやり方で物質開発を進めています。この講演では、いくつかの例をあげながら、それらのアプローチについてお話しします。
2.「重い元素の原子核と化学」
笠松 良崇(化学専攻)
原子番号の大きな重元素では、原子核の電荷の増大に伴い強くなる相対論効果の影響が外殻電子にまで及び、化学的性質に影響を及ぼします。これら元素発見後まだ比較的新しい元素の性質は非常に興味深く、このような研究成果の一例を紹介します。また、逆に化学状態から原子核に及ぼす影響として、化学状態によって核壊変の様子が変化するという非常に珍しい現象についても最近の成果を紹介したいと思います。
3.「生命の誕生と進化、個体発生に関する私見」
柿本 辰男(生物科学専攻)
私の専門は植物の形態形成です。生物は限られた遺伝情報によって再現性良く形を作り上げます。動物と植物は独立に多細胞体制を進化させましたが、どのように共通の原理と独自の原理を使っているのか、私達の研究を含めてお話します。さらに、この機会に、今回は生命の起源や進化に関して私が考えていることもお話したいと思います。専攻内外の方とお話していますと生命に対する捉え方が様々で、ぜひ一度議論できればと思っていたからです。
4.「更なる成長のために、研究インターンシップを通して自分の立ち位置の確認を!
− C-ENGINEは意欲・能力のある大学院生を応援します −」
藤森 義弘(一般社団法人産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE))
C-ENGINEは、産学協働でのイノベーション人材育成に取り組むトップ大学とグローバル企業のコンソーシアムです。企業の研究の現場に身を置き、課題に主体的に取り組むことにより得られるものは、かけがえのないものとなります。まず、研究者に必要な資質と研究遂行力を身をもって知ることができるから、さらに、企業の視点を通して、社会と科学・技術の関係が理解できるからです。インターンシップに参加した学生さんの体験談もご紹介します。