このページはサイエンスナイト2021の開催記録です。
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VISION

知的好奇心の扉を開く

この世は謎に満ちています。
私達は、なぜ今ここにこうしているのか、それを知りたいと思いませんか。
この世(宇宙)の始まりやこの世の果てを知りたい、
この世を形づくっている物の起源を知りたい、
私たちの体がどういう仕組みで動いているのか、
つまり私たちがなぜ生きているのかを知りたい、
いろいろな物質の不思議な性質の仕組みを知りたい・・・。
理学の研究は、そんな素朴な疑問や興味から出発した研究です。
その成果の一部を、多くの方に紹介し、
少しでも“おもしろい!”という気持ちを
共有していただけたら、と思ってこのイベントを計画しました。
どうか、ひとときの科学の夕べをお楽しみいただければ、と思います。

SCHEDULE開催日程

※5/19開催分は、大阪府への緊急事態宣言発令を受け、会場開催を中止し、オンラインのみ開催いたします。

2021
5.19(wed)
18:00~19:30
深瀬 浩一
化学専攻 教授
糖鎖と免疫
~基礎研究からワクチン開発まで~

細胞外や細胞表層タンパク質の多くは糖鎖が結合しており、細胞表層やウイルス表層は糖鎖に覆われています。そのため糖鎖は様々な認識に関与し、免疫を制御していることが明らかになってきました。化学合成によって免疫に関わる糖鎖を構築することにより、糖鎖の関与する免疫制御機構を分子レベルで解析することが可能となりました。さらに免疫応答を精密に制御可能なワクチンを目指した基礎研究を進めており、特定の抗原と免疫応答制御分子の複合体を用いたワクチン開発について紹介します。

申込期間:4月1日(木)~5月5日(水)
お申し込み受付は終了しました。
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※6/16開催分は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場開催を中止し、オンラインのみ開催いたします。

2021
6.16(wed)
18:00~19:30
長峯 健太郎
宇宙地球科学専攻 教授
我々は宇宙の進化をどこまで理解したか

我々の宇宙はダークエネルギーとダークマターに満たされていて、空間の曲率はほぼゼロという奇妙で謎めいた存在です。一方で、素粒子の標準理論と同様の「宇宙構造形成の標準モデル」もこの30年間の研究の結果、出来上がってきました。関連する話題として、2019年のノーベル物理学賞が宇宙の進化を物理学的に解明した功績によってピーブルス名誉教授に授賞されました。また、2020年には天の川銀河に存在する巨大ブラックホールの観測的確認についても授賞がありました。これらの研究業績を振り返りつつ、我々人類がこの半世紀の間に宇宙の進化をどこまで理解したのか、解説します。

申込期間:4月1日(木)~6月2日(水)
お申し込み受付は終了しました。
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※7/21開催分は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場開催を中止し、オンラインのみ開催いたします。

2021
7.21(wed)
18:00~19:30
川畑 貴裕
物理学専攻 教授
原子核と元素合成の秘密

わたしたちの宇宙が誕生したとき、まだ宇宙には一切の元素が存在していませんでした。しかし、現在の宇宙には様々な元素が存在しています。全ての元素は137億年にわたる宇宙の進化の過程で原子核反応によって生み出されてきました。つまり、宇宙の歴史は元素合成の歴史でもあり、宇宙の成り立ちを明らかにするためには、原子核のことを詳しく調べる必要があるのです。今回の講座では、広大な宇宙とミクロな原子核の不思議な関係についてお話したいと思います。

申込期間:4月1日(木)~7月7日(水)
お申し込み受付は終了しました。
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※10/20開催分は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場開催を中止し、オンラインのみ開催いたします。

2021
10.20(wed)
18:00~19:30
井上 正志
高分子科学専攻 教授
高分子物性の理解と利用

今日、身の回りには、ゴム、プラスチックなど、さまざまな高分子が溢れています。この背景には、高分子は汎用性が高く、工夫次第でさまざまな用途に利用できるからです。使い易い高分子を得るためには、望ましい物性を発現させることが必要で、このためには基本原理の理解が不可欠です。光学樹脂を例に、光学特性の理解と高分子の改良についてお話ししたいと思います。

申込期間:4月1日(木)~10月6日(水)
お申し込み受付は終了しました。
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※11/17開催分は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場開催を中止し、オンラインのみ開催いたします。

2021
11.17(wed)
18:00~19:30
西田 宏記
生物科学専攻 教授
ほ乳類の発生工学:
マウスの胚を用いてどんなことができるのだろうか

マウス(ハツカネズミ)については、ほ乳類として研究が進んでいるが、現代の技術はマウスの胚を様々に操作することを可能にしています。マウスを用いてできることは、おそらく人間にも適用することができるが、そのほとんどはヒトの胚に適用することは倫理的に禁じられています。しかし現在、ほ乳類の胚を用いてどんなことができるようになっているのだろうかということには興味が湧きます。キメラマウス、クローンマウス、遺伝子導入などからES細胞、iPS細胞に至るまでの発生工学をその開発の歴史等も踏まえてお話しします。

申込期間:4月1日(木)~11月3日(水)
お申し込み受付は終了しました。
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※12/22開催分は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場開催を中止し、オンラインのみ開催いたします。

2021
12.22(wed)
18:00~19:30
中澤 康浩
附属 熱・エントロピー科学研究センター 教授
エントロピーの測定と物質科学

熱・エントロピー科学研究センターでは、精密な熱測定手法を使って物質中の様々な新規現象を探索しています。熱力学は自然界の森羅万象をすべて支配しており、それは物質の中でも成り立っています。エントロピーをどのように測るのか、またそれがどのような意味をもつか考えていきます。原子、分子からなる物質を、エントロピーを通してみた姿やいくつかの物質がもつ常識から外れたような新しい側面についても紹介します。

申込期間:4月1日(木)~12月8日(水)
お申し込み受付は終了しました。
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VOICEサイエンスナイト2021 参加者の声

  • 初心者にも分かるように、初歩から教えて頂いてありがたかったです。初心者過ぎて難しい所もありましたが、楽しかったです。
  • 内容的には一部難解な部分もありましたが、講師の説明が素晴らしく熱意も感じられて素晴らしい講義だったと思います。
  • 大学の雰囲気を知る数少ない貴重な機会をありがとうございました。
  • 学問的に全く無知な私でも、幅広く興味を持たせて頂けるサイエンスナイトを楽しんでいます。
  • 専門知識を得るためにというよりは、触れることに楽しみを感じて、毎回参加しています。
  • 最前線の研究内容の実態に生で触れることが出来て、とても知的興味を刺激します。
  • オンライン開催は感染リスクが少なくなりますし、遠方に住んでいる者にとっても大変有難いです。
  • 島在住なので、本会場に行くのは大変だけど、オンラインだと参加しやすかった。
  • 自宅でリラックスして受講できるのも新しい発見でした。
  • 受講している時のその場の雰囲気などを感じ取れないのが残念ですが、自分なりのスタイルで受講できる事がいいです。